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飯島祐輔

Author:飯島祐輔
スプートニクが星となって「地球防衛軍」が公開された年に生まれ、望月三起也氏に漫画を、高井研一郎氏に人生を学ぶ。
主な作品に『コミック 新旭日の艦隊』全22巻(原作・荒巻義雄)、『北海の堕天使』(原作・吉岡平)、「新海底軍艦」など。
大艦巨砲漫画家として名を馳せ、その徹底したメカへの傾倒と破壊描写、そしてとめどもなく溢れるストーリーとボケキャラ萌えの追求精神は他に類をみない。

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「電脳」轟拳な日々画廊
今までのあらすじは『艦隊な日々』をご覧ください。

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「ウォッチメン」を観る

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12月09日
昨日はがくじるし先生の仕事が早めに終わったので、夜はレンタルDVDで映画を観ることにした。
で、なにかと話題の「ウォッチメン」を観てみたわけだが。

昨今のアメコミスーパーヒーロー映画は以前に比べてその複雑さを増して来ていて(「スパイダーマン2」あたりからか?)、「ダークナイト」で頂点に達したかと思われたが、どっこい、構造の多重性ではこの「ウォッチメン」の方が上かもしれない。
なにしろ「ウォッチメン」の世界観は入り組んでいる。
アメコミ型スーパーヒーローをリアルな世界観で、というのは近年の主流なのでさほど驚かない。
しかし、これを1985年の東西冷戦構造と結び付けるとは。
84年ゴジラもこの構造だったが、残念ながらこの映画ほどの深さはなかった。
しかし、ただの冷戦構造であればさほどは盛り上がらない。
21世紀に生きる観客は、冷戦の終結を歴史上の事実として知ってしまっているからだ。
この映画が巧妙なのは、史実の冷戦ではなく、アメリカがベトナム戦争に勝利した、架空の冷戦になっているという点だろう。
しかもアメリカには一人で数千発の核兵器に匹敵する破壊力を持ったスーパーヒーローがいて、その人物がひとりで核抑止力になっているという設定だ。
それでいて、後半、登場人物たちによって模索される平和の有り様は、あきらかに9.11以降の世界を反映している。

一本の映画の中に3つの時代背景。
史実の1985年と、架空の1985年と、そして現代。
なんという離れ業だろうか。
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