
1月31日
第4世代Fボディ(カマロのこと)のパトカーによるチェイスシーンがあるので見たかった映画。
「ネバーサレンダー〜肉弾凶器〜」(2006年、Fox)。
プログラムピクチュアの概念が無くなって久しく、誤解している方もいるかもしれないので一応書いておくと、映画の「A級」「B級」は主に予算規模に対する概念で、Aになれなかった作品をBと呼ぶのではない。
B級にはB級の存在理由があり、それをどこまでまっとう出来たかでB級の評価は決まる。全ての映画が「ハリー・ポッター」になれるわけではなく、またなる必要も無い。
主役はジョン・シナ君。プロレスラーだそうだ。
ロック様の成功例があったからできた企画だろう。シナ君はレスラーなので体格は良くアクションも出来るが演技はシロウトだ。その弱点をどうカバーできるかで映画の成否は決まるわけだが、その点、よく工夫されていた。
主人公は元海兵隊員という設定。
今は民間人でも、どんなに強く、武器の扱いに精通していても不自然ではない。第一判り易い。
美人の奥さんが悪漢にさらわれて人質にされた。
苦悩する演技など必要ない、ただ行動あるのみのシチュエーションだ。第一判り易い。
画面に登場するのは主人公と悪漢だけ。
多少主役の顔立ちに個性が不足していても問題ない。悪漢でなければ主人公なのだ。第一判り易い。
主人公は常に全力疾走だ。車で、ボートで、足で。体力が売りのプロレスラー、動いてナンボ。画面の中で走っている人物がいたら、それが主役なのだ。第一判り易い。
主役はプロレスラーだから苦悩する演技は出来なくとも蹴られて痛がる演技は上手い。だから格闘に迫力が増す。そして悪党の親玉はロバート・パトリック。
そう聞いて分からなくとも、「ターミネーター2」で鉄格子をすり抜けたおじさん、と言えばたいていの人は思い出すだろう。冷酷な悪役が板についていて、非常に判り易い。
上映時間は80分ちょっとだ。余計な事を考える前に終わってしまう。
多分、ストーリーを複雑にすると演技力が必要になってくるのでもたないと判断したのだろう。一瞬で駆け抜けて、後腐れなく終わる。この潔さも時には美点だ。
というわけで、「ネバーサレンダー〜肉弾凶器〜」は非常に望ましいB級アクションでした。
作業は、自分の身体は鉄格子をすり抜けたのに手に持っていた拳銃が引っかかってしまったT-1000のように進行中。
画像は「よくあるFF風ロープレ的な街並み」。