
12月14日
スカパーの無料開放サービスが昨日までだったので、あわててスターチャンネルクラシックスの「大陸横断超特急」をチェックする。
1976年制作の古い映画で、今となってはどうということのない作品だが、ラストの、制御の利かなくなった列車がシカゴ駅の構内に突入するスペクタクルが好きで、ついそこだけ何度も観てしまう。
全体に、古今列車を舞台にした作品には面白いものが多いような気がするが、それにはちゃんと理由がある。
列車テーマの映画は作りにくいのだ。
まずロケをしようと思ったら現実の鉄道会社と交渉しなくてはならない。するとその会社の印象を悪くするような描写は出来ないので、表現が制約される。
車内の描写はキャメラマン泣かせだ。
列車の車内は狭く、大画面の映画には向かない。アングルが制約されるばかりか、下手するとカメラ自体が狭い個室の中に入らなかったりする。
まして脱線や衝突のシーンを撮ろうと思ったら大変な金が掛かる。
そういう理由で、映画プロデューサーは鉄道の映画を撮りたがらない。
その困難を乗り越えてでも作りたいと思わせるほど面白いシナリオが上がってきた時だけ、映画は製作される。
だから面白いものができるのだ。
これが飛行機とか、船とかになるとまた話が違ってくる。
どうせ最初から実物を使ったロケなど不可能なのだから、いっそ全部セットと特撮でいいじゃん、ということになる(例:エアポート77とか)。
最近ではCGが使えるのでもう怖いもの無しだ。
でもこの手法は、ついうっかり駄作を生んでしまう事もあるので(例:ポセイドンアドベンチャー2)、気をつけなくてはならない。
ついでに、私が今まで観た中で、印象に残った列車映画を挙げておく。
「キートンの大列車追跡」(1926)鉄道ギャグの最高峰。
「バルカン超特急」(1938)以前にも書いたとおり、撮影所から一歩も出ないで作られた列車映画。でも不自然さはない。
「大列車作戦」(1964)私の「新旭日の艦隊」第20巻の元ネタとした映画。脱線・衝突物の最高峰。
「オリエント急行殺人事件」(1974)タイトルどおりの車内劇だが、雪で立ち往生している設定なので、走っている時間は短い。
近年ではスティーブン・セガールの「暴走特急」が意外と面白かった。
邦画ではやはり「新幹線大爆破」か。
作業はぽちぽち。